ぷかログ

熱気球パイロットとして世界を旅する空飛ぶフリーランスのイマ

【台湾】7/10~8/31まで台湾バルーンフェスティバルが開催中!

いよいよ台風の季節になって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は私たちが参加している台湾バルーンフェスティバルについての概要と、パイロット達がどのような生活をしているのかをお伝えしたいと思います。

世界中でまだまだ新型コロナの感染者数は増え、日本でも日々最高値を更新している中、台湾はマスクなしでのお祭りが開催されていて毎日大盛況!別世界のようですよー!

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Facebookではライブ中継もされているので是非ご覧ください!https://www.facebook.com/balloontaiwan

Photo thanks Liang Hsu

大会の詳細

臺灣熱氣球嘉年華(台湾バルーンフェスティバル)

balloontaiwan.taitung.gov.tw

  • 期間:2020/07/11~2020/08/30
  • 時間:5:30~7:00, 17:00~19:00
  • 場所:台東市鹿野高台
  • 係留体験アリ

goo.gl

シェイプ気球でお客様を楽しませる

開催期間中、約1週間毎にシェイプ気球の顔ぶれが変わり、毎日多くのお客様を楽しませています。

会場は山の上にあり、お客様がいる場所はゆるやかな斜面になっているので、シェイプ気球がとっても見やすい。さらに、バスケットの所まで降りてきてパイロットと一緒に写真を撮ることもできて、大人から子供までみんなで大はしゃぎ!

会場の入場料はなく、駐車場代のみで楽しむことができます。

係留搭乗体験

朝夕2回、会場では係留体験を実施しています。

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お値段は平日500NTD、休日600NTD(約1800~2100円程度)なので日本と変わらないくらい。イベントサイトから要予約です。

毎日5~7機体制で臨んでいますが、時間オーバーするくらいの多くのお客様がいらっしゃっており、フルブッキングなのだそう。

雄大は係留、華菜子はシェイプ気球を

新型コロナウイルスの影響で、海外からの参加パイロットはホテルで2週間の隔離生活が義務付けられていることから、パイロット不足…。その為ほとんどのパイロットが1ヵ月半の大会にフル参加という異例の年となりました。通常は2週間程度で気球と共にパイロットも入れ替わるのですが、今年は1ヵ月以上を共にするということで、各国のパイロットと交流ができてラッキーな年でもあります。

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さらに、当初は雄大が係留パイロットとして参加し、私もついて行くという予定だったのですが、実はパイロット不在のシェイプ気球があるということで、私もシェイプのパイロットをさせてもらえることになったのです!これまたラッキー!シェイプ気球を触るには自分で作るしかないと思っていたので、ドキドキワクワクで新鮮です。

パイロット達のスケジュール

さて、私たちの1日のスケジュールはこんな感じです。

  • 3:30 起床
  •  4:00 ホテル出発
  •  5:00 会場に到着。軽食を食べてブリーフィング
  •  5:30 係留スタート
  •  6:00 シェイプ気球ディスプレイスタート
  •  7:00 朝のセッション終了
  •  7:30 会場を出発
  •  8:30 ホテルに到着。朝食
  • 15:30 ホテル出発
  • 16:30 会場に到着
  • 17:00 午後セッション開始
  • 18:45 午後セッション終了
  • 20:00 ホテルに到着
  • 22:00 就寝
ホテル⇔会場の移動

滞在しているホテルは台東市内に位置し、会場まで27km。車で45分のところにあります。朝昼2回、ホテルと会場を往復するので、バスに乗っている時間がかなり長い!それだけで結構疲れます。

朝は4:00出発で、5:00前に会場に到着して軽い朝ご飯とブリーフィングを行います。係留は5:30から、シェイプのディスプレイは6:00からスタートとなっていますが、実際はパイロットがすでにフィールドでスタンバイしているクルーと合流し次第始める感じ。

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昼は15:30にホテルを出発しますが、会場付近の道路でかなり渋滞するので到着まで1時間以上かかることも多い。到着後はケータリングの食事が待っているので、がっつりご飯を頂きます。

食事は基本的に朝のセッション前の軽食・ホテルでの朝食・昼のセッションの前の夕食の3食。夜ホテルについてお腹が空いていればたまに外食に出ることもありますが、基本的にはさっさとシャワーを浴びて寝る!という生活です。

ブリーフィング

ブリーフィングを取り仕切るのは、バルーンマスター・Wout。オランダ出身のパイロットです。

天気が良い時は風の概況、風が強かったり雨が降りそうな時はスタンバイの指示などがあります。

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ホワイトボードには毎日気球の配置が示されており、パイロット達が食事を終えてフィールドに向かう頃にはこの配置通りにクルーたちが機材と共に待っていてくれています。

午後はパイバルガールの登場!

平日の午後は、アナウンサーによるパイロット紹介とパイバルガールによるパイバル放球のショーが。休日の午後はトラックでバーナーを焚きながらフィールドをパレードし、パイバルガールによるパイバル放球のショーが開催されます。
カワイイ、綺麗なパイバルガールたちにパイロット達のニヤニヤは終始止まらない様子です。

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特に休日はお客様が多いことから派手なパレードを行っており、お祭り状態。毎週工夫を加えてパワーアップしています。

午後のセッションは「ALL BURN」で締めくくり

午後のセッションの最後には「ALL BURN」という一斉バーナーオンが行われます。係留気球は係留の一番高いところに居られるようにお客様を乗せるタイミングを調整しながら7秒間バーナーオン。

全ての気球が7秒間ずっとバーナーを焚くので、それはそれは良い写真が撮れます!

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風が強かったり、雨が降りそうだから早めに辞めるという時も、ALL BURNのタイミングを早め、締めくくりとして必ず行うお決まりのイベントなんです。

アナウンスと気球達の掛け合いもカワイイんですよ。

Are you ready?
ボッボッ(バーナーで返事)

Are you ready?
ボッボッ(バーナーで返事)

3・2・1 FIRE!!!
ボーッ(7秒間バーナーオン)

さいごに

台湾はずっと来たかった国で、台湾バルーンフェスティバルも一度は参加してみたかった大会。新型コロナウィルスで世界がどうなってしまうんだという不安な状況の中で、台湾はウイルスの封じ込めに成功して国内の観光需要は高く、オーガナイザの並々ならぬ働きによって無事にフェスティバルも開催されました。おかげで私たちは今年参加することができ、パイロット・クルー・スタッフ達ととても楽しい時間を過ごすことができています。

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クルーも元気いっぱい明るい子たちがせっせと動いてくれて、本当に助かります。

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台湾と言えば台北を観光される方も多いと思いますが、台東は田舎ののどかさと海と山がすぐ近くにあって自然も美しい。食べ物もおいしい。人も優しくて治安も安心。そして何より、夏には「台湾バルーンフェスティバル」が開催されているので、是非足を運んでみてください!