海外での挑戦!スペインで就職します!(就労ビザとワーキングホリデービザ申請方法)
前回の続編。今回は、ドキドキ・ワクワクのビザ申請に関する記事です。
私達にとって初めての、就労ビザ・ワーキングホリデービザの申請。
周りにワーキングホリデーに行った友達は居ても、いざ自分で申請することに決めるまでは、どうやって申請するものか調べたこともありませんでした。
せっかくの機会なので、皆さんにどんなものなのか知って頂ければと思います。
まずは、シェンゲン協定国かどうか?
シェンゲン協定国に短期での観光・出張・訪問等の目的で滞在する場合、「あらゆる180日の期間内で最大90日間」はビザ無しの滞在が許可されていることはご存知の方も多いはず。
このシェンゲン協定国は 、EU加盟28カ国内の22カ国と欧州自由貿易協定(EFTA)加盟4カ国の計26カ国 あります。
私達が向かうスペインもこの協定国のうちのひとつなので、90日以内の滞在であればビザの取得は不要。しかし、4ヶ月程の滞在や就労を目的としている為ビザが必要となります。
スペインビザの種類
スペインのビザには、学生ビザ・就労ビザ・起業家ビザ・ワーキングホリデービザ・リタイアメントビザなどが存在します。
雄大は就労ビザ、華菜子はワーキングホリデービザ(以下、ワーホリ)を申請しましたので、この2つのビザの申請についてご紹介します。
スペイン大使館HP:Páginas - Home
ワーキングホリデービザの申請の書類と費用
ワーホリビザとは、日本政府とスペイン政府との間の協定によって、ワーキングホリデー制度の参加者として有効な査証を所持する日本国の国民に対し、入国の日から1年間の滞在を許可し、かつ、旅行資金を補うために必要な限りにおいて、スペイン国の法令に従って就労することを認めるビザです。
年間発給ビザの枠は500名!
スペインのワーホリビザ制度は2017年に始まったので、割と最近ですね。
申請条件と必要書類
このような感じで、申請書や宣誓書はスペイン大使館HPからダウンロードできます。
- 申請時の年齢が18歳以上、30歳以下 であること
- 日本国籍を所有し、有効な旅券(パスポート)の残存期間がスペイン国の滞在期間をカバーしていること
- 被扶養者を同伴しないこと
- 申請時点で日本に 3 ヶ月以上居住していること
- 以前にワーキング・ホリデー査証の発給をスペイン(当該締約国)政府から受けていないこと
- 1年オープンの往復の航空券の予約、もしくは往路のみの航空券の予約があること
- 経済能力の証明。最低でも最初の3カ月滞在費分の1614ユーロ相当額以上のスペインでの滞在費を支 弁する能力を証する通帳残高証明書もしくは数ヶ月分の通帳のコピー
- 大使館作成の雛形に基づいて、医師が記入、署名し、医師及び病院印が捺印された健康診断書
- 写真(4.5x3.5 )1枚を申請書右上に貼付すること
- ワーキングホリデービザ申請に伴う宣誓書
- NIE番号申請用紙
申請書や宣誓書は、スペイン語と英語で書かれていて、ちょっと検索すればこれまでに申請した方達が詳しく解説している記事がいろいろと出てくるので難しいことはありません。
例えばこういった記事。
https://shumpeiu.com/spain-workingholiday-visa-matome
とは言いつつも、実際は慣れない外国語書類なのでちょっとドキドキしながら慎重に記入しました。
手間がかかったのは、経済能力の証明と健康診断書の2つ。
経済能力の証明は、通帳があれば数ヶ月分の入出金と最新の残高がわかるようにコピーすれば良いのですが、ネット管理で通帳レスだった私は銀行が発行する通帳残高証明書が必要でした。
銀行で発行を申請し、2週間程で自宅に郵送されて来るので、ビザ申請前に余裕を持って手配すること。そして銀行によって異なる発行手数料も必要です。
健康診断書は、「公衆衛生上に深刻な影響を及ぼす恐れのある疾患」と「幻覚症及び精神疾患」がないことを証明する簡単なものです。病院によって受付けてくれるかどうか異なるそうなので、電話で内容を伝え、持参した書類を確認して頂いてからの診察となりました。
発行手数料は病院側が自由に決められるので、私は8000円程度・雄大は3000円程度と、結構差がありました!
ワーホリビザ申請にかかった費用
合計12,000円程度で思っていたよりは安かったかな?申請書類を集めるのに2週間ちょっとかかりました。
いざ、ワーホリビザ申請!これは気を付けて!
申請は、平日10:00~12:30の間に六本木にあるスペイン大使館まで本人が書類を持って出向く必要があります。
忘れ物がないか、不足がないか…と何度も確認してスペイン大使館へ!!
ドキドキ…
六本木には各国の大使館があるのは何の所以だろう?と不思議に思いながら辿り着き、警備の方にビザ申請との要件を伝えると窓口の部屋に通してくれます。
開館時間の10時ちょっとすぎに着くと、既に8名程待っている人たちが居ました。窓口はガラス越し。声が届くように点々で穴が空いていて、書類を受け渡す口が空いています。オーストリアの日本大使館で婚姻届を出したときも同じようなガラス越しだったので、どの大使館もそうなっているんでしょうね。
順番に番号を呼ばれて窓口に行き、書類を確認してもらいます。不明点は聞けば教えてくれるし、不備もその場で訂正してくれるので、ちょっと安心。
ただ、ちょっと条件にひっかかっている部分がありました…
ひとつは、審査に2ヶ月かかるところ、私が申請したのは既に出発の1ヶ月前。審査が間に合わないかも知れないので、承諾があれば申請を受け付けるとのこと。「大丈夫です、お願いします!」ということで受付けてもらいました。
もうひとつは、「申請時点で日本に3ヶ月以上居住している」という条件。勝手に日本国籍であるのが3ヶ月以上だと思っていたのですが、「直近の3ヶ月を日本で過ごしていた」という意味なのだそう。
4月に申請しているのですが、2月にサウジアラビアに行っていたので、パスポートを確認しながら「3ヶ月…日本に居ないですよね」との指摘…。
えっ…はい…。
一瞬かなりヤバイ?!と焦りましたが、「まぁ、申請してみましょう」とスペイン側の判断に委ねることにしてくれました。あぁ、助かった…お願い、多めに見て!!
不安を残しつつも、申請を受付けてもらうことができました。
申請後は、許可が下りたときに来る大使館からのメールを待つのみです!!
申請から結果の連絡まで
大使館からのビザの認可通知を受取ったのは、申請から1ヵ月経った頃。
GW中にスペイン大使館からの「ビザ認可通知」を受け取りました。審査期間は1ヶ月かからず、出発日に間に合わせてくれました。ありがたい…
すぐさまビザを受取に大使館へ出頭。本人確認の後、遂にワーホリビザを手にしました!!嬉しいのと、ほっとするのと…
外国人登録番号なるものも受取りまして、スペイン到着後は1ヶ月以内に住民登録をする必要があります。ひとまず、申請→認可→受取は無事に完了しました。
就労ビザの申請。なかなか難しい…
スペインの就労ビザに関しては大使館HPに記載がありませんでした。インターネット上にもあまり情報がない…できるのかな?とちょっと不安になりながら、大使館に電話してみると全然つながらない!!
何日か電話かけてみましたが、やっぱりつながらない!!
電話は諦めてメールで問い合わせることにしました。すると、メールの返信はスムーズで、状況に合わせた必要書類を添付してくださいました。
書類のフォーマットはワーホリビザ申請と同じですが、就労ビザ申請には「無犯罪歴証明書」とスペインで発行される「労働・居住許可決定通知書」が必要。
無犯罪履歴書は、警察で発行してもらえるのですが、事前に収入印紙を購入して指定の警察署(栃木県は宇都宮にある警察本部鑑識課)に出向かなければなりません。
手続きは申請書の記入と、指紋採取であっさり終了。警察署の部屋は無機質で自然と背筋がのびちゃう感じで、指紋採取はちょっとドラマを見ているようでした。
出発2週間程度で書類が発行され、受取りに行くと、「開封無効」の封筒が渡されました。どんなことが書かれているか気になったのに、残念…
残るはスペインで発行される「労働・居住許可決定通知書」です。
スペインから届いた書類を持ち、雄大は満を持して就労ビザ申請に行きましたが届いた書類では不足があるそうで、申請を受付けてもらえませんでした。
KON-TIKI(スペインでの雇用先)に連絡すると、不足している書類は現在申請中のもの。3月に申請していて、審査期間は45日なのだとか…承認されてから書類が送られてきて…と、期間を逆算するともうギリギリのライン。
とにかく毎日気をもみながら、今か今かと待ちます。
GWが明けても書類は発行されず、前回の記事のとおり出発を遅らせることを決めました。
就労ビザの申請はなかなか難しいのだと、身をもって感じました。いい経験!
今回、スペイン側も私達も就労ビザの申請が初めてだったというのもありますが、オーストラリアなどは雇用先の会社がビザの手続きはすべてやってくれるのが当たり前なのだとか。国によっても全然違うんですね。
出発は目前!
さて、出発を3週間遅らせたことで、日本で何しよう~大丈夫かな~と思いながら始まったアドレスホッパー生活ですが、かなり快適で自由で、あっという間にあと1週間を切ってしまいました!!
いよいよスペインへ出発。
まだスペインでどんな生活になるのかは未知数で、ドキドキワクワクが続きます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう~