ぷかログ

熱気球パイロットとして世界を旅する空飛ぶフリーランスのイマ

スペインで熱気球やってるって。どんな生活してるの?

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スペインはIgualadaにある「KON-TIKI」という会社にお世話になって、雄大はコマーシャルパイロットとして、華菜子はクルーとして熱気球生活をしている訳ですが、今回は一体どんな生活をしているのかお伝えしたいと思います!

フライトがある日の過ごし方

現在、KON-TIKIには(今季特別参戦のブラジル出身ラファエルと雄大を含めて)パイロットが8名所属。そして気球が8機、車が5台。

お客様の数と申込プランによって、KON-TIKIの経営者であるAngelとMiquelが、スタッフや機材・フライトの場所などを決定しています。

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前日まで予約を受け付けているので、予定も前日に決定するスタイル。フライトにアサインされる場合は「明日フライトOK?」という連絡が来て、「OK!」と返信すれば翌日のフライトメンバー確定。「パイロット・クルー・車・気球・集合時間・フライトの場所」の情報が送られてきます。

朝はKON-TIKIの倉庫に集合し、トレーラーを連れてフライト場所へ。早い時は4時、遅い時は6時にKON-TIKIを出発です。

最も頻度の多いManresaという街の場合。

 

5:20 家を出発

5:35 フライトへの出発時間10分前にKON-TIKIの倉庫に到着。必要なものを車に積んでトレーラーを接続。

5:45 KON-TIKIを出発

6:15 いつものカフェでコーヒーを一杯

6:40 離陸地に到着。気球を膨らませてお客様を待つ。

7:00 お客様の集合時間。お客様が全員到着したら立ち上げ。

7:20 離陸

8:20 着陸。回収してカヴァで乾杯。

 

フライト時間は約1時間。気球を回収して、お客様を送り届け、Igualadaへ戻ります。ガソリンを入れて、ガスを充填し、トレーラーやフライトで使用したものを片付ければ終了!

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遠い場所でのフライトの場合は15時頃までかかることもありますが、今のところレアケース。大体、午前中いっぱいで終わって家に帰ることができます。

家に帰ったらシャワーを浴びて、ちょっとお昼寝。その後でも、時間的には出かけることができるのですが、暑くて外に出られない…。なので、スーパーに買い物に行くくらいで、ゆっくりと過ごしていると、あっという間に20時をまわります。ようやく涼しくなる時間なので、翌日フライトがない時には街をぶらっとすることも。

2人とも料理が好きなので、食事はほとんど自炊です。パスタやフィデワ(麺で作るパエリアみたいなもの)、トマトスープはヘビロテで、一緒に作って、一緒に食べて…一日が終わります。

フライトはどんな流れ?

お客様は夏でも7時集合。気球を膨らませながら待ち、全員揃ったら立ち上げを行います。

クルーは基本的に車一台につき一人なので、1機につき1~2人。大きな気球なのに、2人で立ち上げするのです。スペイン人、逞しすぎます…!

お客様が全員乗り込むと、離陸前に着陸時の姿勢について説明し、一度シミュレーションします。

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そして、いよいよ離陸。

クルーは地上から、パイロットは上空でお客様の写真を撮り、すべの写真は後日お客様へ共有されます。

離陸後、クルーはお客様へのフライト証明書を準備します。賞状のような形で発行されることが多いのですが、KON-TIKIでは一味変えてパスポートのような冊子にして、他のエリア(全15か所)でもフライトして頂けるようになっています。

約1時間フライトすると、着陸して回収。

私たちが球皮をたたむ間、クッキーとジュースの入ったピクニックバックを1人1つずつお渡し、お客様はピクニックタイム。

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ここから、球皮を袋に入れてトレーラーに乗せるまで、お客様にも手伝って頂きます。大きな気球で重さは200kg以上あるので、かなり重労働。汗だくになります。

わいわいしながらバスケットと球皮をトレーラーに乗せれば、回収終了!

カヴァ(カタルーニャ地方のシャンパン)で、モンゴルフィエ兄弟に倣って「初めてのフライトと無事成功したこと」に乾杯します!

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最後に、準備していた「KON-TIKI passport」をお渡し、離陸地にお客様を送り届けてフライト業務は終了です。

フライトの頻度はどれくらい?

KON-TIKIの場合。土日はほぼ必ず。

平日は予約次第でパイロットはローテーションで回ってくる感じなので、週3~4日程度です。

他のエリアでフライトしている友人は、夏シーズンは毎日フライトだ…と言っていたので、予約の数とパイロットの数によるようですね。

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スペイン文化の表れ?必ずカフェをする

スペインではよくコーヒーが飲まれます。食事の後には必ずカフェ、お昼時にカフェ。

その文化の影響なのか、KON-TIKIを出て離陸地に向かう途中に必ずカフェに立ち寄ってコーヒーを飲むのです。

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カフェの為の15分がスケジュールに組み込まれていて、離陸地からちょっと遠かったり、通り過ぎるような場所でも、行きつけのカフェに行きます。

正直、地図でカフェを調べた時には信じがたくて、違うカフェなんだと思ってしまいました。でもカフェの場所は合っていて、通り過ぎて、また戻るんです。

通り過ぎてまでわざわざカフェに行くなんて!省けばもっと出発を遅らせられるのに!なんて野暮なことは言っちゃダメです。そのカフェの時間が、大事なんです。私たちも1ヵ月そうしきたのですが、今となってはいつものカフェでカフェをしたくなる程にしっかりと染まってきました!

さぁ、本記事はここまで。

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