アドレスホッパーデビュー!ハイエース車中泊生活をやってみた18日間!
これまで住んでいたアパートを解約し、遂にアドレスホッパーとしての生活が始まりました。
早速、スペインへ出発までの期間を使って「ハイエースで車中泊生活が成り立つのか」を検証できたので本記事でレポートしたいと思います。
結論から言うと…「全然イケる!!」です。
車内での寝心地も○、Trangiaのストームクッカーで料理するのも◎、冷蔵庫はないけど保冷バッグで十分で…特に困ることもなく快適。強いて言うならば、お風呂・食器洗いなど、水まわりが課題かな?
車内はどんな仕様?
まず気になるのは、家となるハイエースがどうなっているか?ですね。
私達が購入したハイエースには、後部の荷台をベッドにできるベッドキットとマット、さらには純正のカーテンが以前のオーナーさんによって取り付けられていたんです。(アドレスホッパーという未来も少し予想してこの車を買った訳ですが)
なので、このベッドにヨガマットと寝袋を敷いて寝ます。
さすがにマットレスのようなふかふかはなく、せんべい布団くらいの硬さ。最初の何日か、雄大は「硬い~、体痛い~」と言っていましたが、最終的には慣れて支障なしです。
広さも縦190cm×横140cmくらいでダブルベッドと同じくらいあるので大人2人がゆっくり寝れるし、カーテンを閉めれば、街灯や外の車・朝日など外の明かりはほとんど気になりません。
その他の、収納ケースに入れた冬用の服・スペイン用のスーツケース&ザック・お風呂セット・洗濯キットキャンプ用品はベッドキット下にすっぽり。「食」に必要な、冷蔵庫代わりの保冷バッグ・ストームクッカー・調味料などは頻繁に出し入れするので後部座席が定位置です。
2人なので、モノの量やスペースが普通サイズのハイエースでも十分。3人以上となるとちょっとキツイ。なので、ワイドやロングのハイエースを使用しているキャンパーを見かけました。
家が無かったら、どんな生活になるのか?
もし、家がなかったら?
想像したことありますか?
ほとんどの人にとって当たり前にある「家」ですが、私は今回の車中泊生活を通して初めてその有り難さを感じました。
何がありがたいかって…
1番は、雨風や暑さ寒さから「守ってくれる」ことです。そして、ある程度の広さがあって、安心してくつろげる独自のスペースであること。
車中泊していると、しばらく駐車して良い場所か?火気を使用して良い場所か?がまず気になります。
そして、外が暑ければ車内は暑くなるし、雨風が強い時は車内から出たくないけど狭い…など周囲に影響させることが多く気を張っていることも多いのです。その点は家があると気にしなくて良いので良いなぁと。
逆に車中泊して気づいたこともあります。
自然と共に生活し、いろんなものに感謝し受け入れることが増えました。風の気持ちよさ、水や木陰の有り難さ…
車中泊の生活とはどんなもなのか?
生活のリズムは太陽に従うことになります。朝日が登ったら目覚め、夕方日が暮れるまでに食事は済ませます。
ライトを点ければ夜も活動できますが、外では虫が寄ってくるし、まわりが暗いので自然と眠くなります。なので、日が暮れたら寝ます。かなり健康的なリズムです。
食事はどうする?
週刊新潮の取材のお礼に送られてきたギフトブックに載っていたので、幸運にもTrangiaのストームクッカーを手に入れたんですね。
これが、自炊好きな私達にはかなり合ってました!
スーパーや道の駅で食材を都度購入し、ストームクッカーで料理します。
鍋2+フライパン1がセットなので、「ご飯・お味噌汁・炒めもの」が作れます。これにサラダがついて一汁二菜といった食事が定番の形になっていました。
燃料はアルコールで、ドラッグストアなどで500mlを¥400くらいでコスト面も○。
火力はちょっと強めなので、お米も炊けるし、お湯もすぐ沸かせる。強すぎる時は調整用のフタをはめてあげればOKです。
収納もマトリョーシカのようにきれいにハマってくれて省スペースで優秀。
調味料をいくらか持っておけば、地元の旬の野菜やお肉で美味しいご飯が食べられます!最高!
しかし、ナマモノの保存に困ったり、作るのが面倒くさい…という時も当然あります。
そんな時に活躍するのが、レトルトカレーや即席麺!(ちょっと野菜を足せば…良いよね?)
いろんな種類が出ているので、食べ比べするのもひとつの楽しみです。
そして、朝食や小腹が空いた時に活躍して、保存面でも優秀なのが「バナナ」なんです。最近、ミネラルやビタミンがバランスよく含まれていて朝のエネルギー補給や便秘解消に良いと話題だったのもあり、毎日バナナを食べていました。
バナナも¥100~¥400くらいまで幅がありますが、私達の好みは¥200くらいのもの。安いとそもそも美味しくないのですが、高めのバナナはぎゅっと身が詰まっていて大きい。それが故のお値段なのでしょうが、ちょっとヘビーな感じがありました。ちょうどその間が¥200くらい。
あ。もちろん外食もします。ご当地グルメがあったり、お腹いっぱいに食べたいときに!
お風呂やトイレなど、水まわり事情
1番課題なのが、水まわりのこと。
トイレは公園やスーパー、道の駅、コンビニなどどこかしらにあって、どこもキレイなので問題なし。
困るのは、「食器をどこで洗うか?」「どこでお風呂に入るか?」です。
料理するのは大体道の駅や公園なので、そこに洗い場があると大変ありがたい。そういう場所は結構あったように思います。
でも、ない時もある。その時は持っている水で洗うか、洗い物袋にしまって洗い場があるところを探す。
蛇口をひねれば水が出るっていう環境がすごい、贅沢だなぁって思うわけです。
そしてお風呂問題。
最近は道の駅に温泉が併設されている場所も増えていて、温泉や銭湯など施設がなくて困ることはありません。
問題なのは費用面。家でお風呂に入るのが当たり前だったのが、毎日¥400~¥1000程度払わないといけなくなるんです。
なんせ私達はビザを待つだけの為に、無収入で旅していた訳ですから、なるべく節約したい。特に汗もかいてないし…という日はお風呂ナシの選択もしてしまいます。
なので、草津温泉や野沢温泉の共同浴場は最高でしたね。温泉だし無料だし。
洗濯はと言うと、ランドリーは2回お世話になったくらい。ちょこちょこと友人宅にお世話になって洗濯機を借りたりして、たまに必要になるものなので悩むことはなかった。
それに、天気がいい日に外で干すのは気持ちがいいし、車の掃除をしたりと色んな時間もできるんです。
河川敷のところで洗濯物を干していると、近くのマレットゴルフ場でたまたま大会があったらしく、おじちゃんおばちゃんが話しかけてくれたり、お惣菜をくれたりして、そんな出会いもいい思い出です。
意外と多い、車内泊者たち
自分が車内泊をするようになって初めて知った、最近の車内泊者の多さに驚きました。
夕方に道の駅に止まっているミニバンやハイエースはかなりの確率で車内泊者。そしてリタイア後のご夫婦であることが多い。
あるご夫婦は、30年程ハイエースで車中泊しながら、山登りと旅行に出ていらっしゃるのだとか。カスタマイズされた車内がチラリと見えて気になったのでお話しに行くと、色んな工夫を教えてくださいました。
また別のご夫婦は、6~9月の4ヶ月間、鮎釣りをしながらひとつの道の駅に停泊するのだそう。釣った鮎を良いお値段で買い取ってもらえるから良い。釣りをしながら仲間と楽しみながら過ごすのがその時期のお決まりのようでした。
車中泊していたからこそできた、出会いと経験が沢山ありました。
総じて、旅行もしかり、生活もとっても楽しかった!
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
次の記事ではどこを旅したのかを書こうと思います!