「モロッコ、一回行ってみたいんだよね~」
そう思っている方、多いのでは?まさに私もそうでした。
2019年夏のヨーロッパ滞在を計画していたときのこと。
6月にスペインに渡り、KON-TIKIでのコマーシャルフライトとスペイン選手権出場。9月上旬にポーランド選手権出場。9月中旬にはイギリスのロングリートでフェスティバルを予定していました。
ヨーロッパの26カ国で適用される「シェンゲン協定」では、あらゆる180日の期間内で最大90日間はビザなしの滞在が許可されています。逆に言えば、90日以上はビザなしでは滞在不可。
スペイン到着からポーランド選手権が終わるまではどうしても95日…どこかシェンゲン協定国外に逃げるしかない!
ヨーロッパのシェンゲン協定非加盟国のウクライナか?クロアチアか?それとも、海を挟んでスペインから近いモロッコか…?
そうして決めたのが、「6泊7日間のモロッコ逃避旅行」だったのです。
さぁ、モロッコ逃避旅行へ!
旅の計画はこうです。
1日日:バルセロナからフェスへ。(Ryanairで2時間。1人25EURで乗れるので、かなり安い!)
2日目:フェス観光!
3日目:砂漠ツアー① Merzougaへ
4日目:砂漠ツアー② 化石の山・トドラ渓谷・ノマド家族
5日目:砂漠ツアー③ ワルザザード・アイト=ベン=ハッドウ
6日目:マラケシュ観光!
7日目:マラケシュからワルシャワへ。(Wizzairで1人12,000円くらい!)
砂漠ツアー①~③は、モロッコで観光の仕事をしているJoussefが案内してくれました!
彼とEuropean Balloon Festivalで会ったときに、モロッコ旅行に行くよ!と話していたら、連れて行ってくれることに。場所や歴史、モロッコのいろんなことを沢山説明してくれて、さすがプロだなぁ…と。
定番ツアーもあるし、ノマドの家族と一緒に過ごしたりという特別プランもあるそうなので、ツアーガイドが必要な時はおすすめですよ。
www.moroccoactiveadventure.com
夜のフェスで待っていたのはタクシー料金の攻防戦
23時ごろ到着予定が24時半に到着。
空港は近代的な外観でキレイ!
でも、空港の外は真っ暗…
こんな真夜中にタクシーとかどうやって選んだらいいの…と不安になります。その不安を煽るように「TAXI?」と声をかけてくるおじさん達…
とりあえず…と歩いていた先に料金表が。
空港→新市街:120DH(1DH=11.38円)
基準価格が分かったので、値段聞いてから乗ろう。ということで、あまり勧誘に積極的でない運ちゃんに旧市街までの値段を聞くと「150DH」。まぁ…夜中だし、ちょっと割高でもお願いしたいので「OK!」。
タクシーに乗り込んでしばらく走った時、運ちゃんが「150DHは1人分で、2人だから300DHね」と言い出した…はぃ…?タクシーで人数分取るとか聞いたことないし!
いやいや…と交渉するも、一点張りの運ちゃん。隣でそれ以上何も交渉しない雄大。え…終わり?とドキドキしながら30分くらいで旧市街に到着。ホテルは旧市街の中なので、ゲートのとろこで停車。
いよいよ、お会計の時間…
そ知らぬ顔して150DHを渡す雄大。
運ちゃん:おいおい、300DHだって言ったろ?
雄大:いや、150DHって最初に言ったんだから150DHだ!
運ちゃん:それは1人分で、2人だから300DHだ!それを払わないなら空港に戻るか?
2人とも一歩も引かないので、私も恐る恐る雄大の加勢をしてましたが効果なし。広場に居た若者たちがタクシーに寄ってきて外から何か言ってて、早く降りたい…
その状況に運ちゃんが折れてくれて、150DHで解放してくれました!
いやぁ…怖かった…。1人だったり女友達とだったら絶対言い返せないので、雄大が頼りになりました~。
いざ、迷宮の「フェス」!
1番の目的地は「タンネリ(革なめし)」で、それ以外は気の向くままにお散歩です。
Wi-Fiがあるところでオフラインマップをダウンロードして地図を見てみますが、そもそもGPSがあまり機能しません。入り組んでいて、google mapも機能しない、まさに迷宮!
なんとなく近くに寄っていく感じで向かいます。
ツアー団体が向かう方について行くと、なんか匂いが…でもしばらく歩いていると、匂いがましになっていく…
これはもしかして?匂いを辿っていけば分かるやつ?
クンクンしながら歩いていると「革なめし」の看板が出てきて、現地の人があっちだ、こっちだと言ってきます。
そして遂に、「うちの店の屋上から見れるよ!」という客引きに出会う。目印は、店の前に置かれたミントです!
見学料は100DHで1100円くらい。下調べ不足で、どこからどうやって見れるか知らず、絶対怪しいやんと断っていたら、タンネリはどこかの店の屋上からしか見られないとのこと。2人で50DH(550円くらい)にしてもらって、屋上へ案内してもらいました。
※後で調べたところによると、1人10DH前後との記事もあったので、ちょっと高かったのかも?
さぁ、こちらが「タンネリ」です!
中央に見える、パレットのようなところが、革を染め付けるところです。染料は全て花や植物など天然のもので作られていて、毎日色んな色に変わるらしい。
タンネリの強烈な匂いは、この染付の工程ではなく、その前に革を殺菌しながらなめらかにする工程で使用する液から発生しています。鳩の糞を混ぜて作ったアンモニア液を使用するので、この強烈な匂いなんですね。
(鳩の糞って、どうやって集めるんだろう…?)
また、屋上のいたるところに羊の毛が干してあって、それらは乾かしてクッションの中身などに利用するそうです。
余すところなく使っていて、素晴らしい。
完成した革製品は、色のバリエーションも豊富で、手触りもやわらかかった。お値段的にも、日本で買うよりずっとお安いです!
本場のタジン鍋をいただこう!
タンネリの後、スークやブルーゲートをぶらぶらと旧市街を散策。
日向はじりじりと暑いのですが、ビルの間の日陰はスーッと風が通る感じで涼しさもあります。
おなかも空いてきたので、なるべくローカルなレストランを探しますが、なかなか見つけられず…昼食はちょっと良さげなレストランに行きついてしまいました!
早速、チキンタジンとモロッカンサラダを注文。本場のタジン鍋はどんなかな~♪と心躍ります。
ドン!
ジュージューと美味しそうな音をさせた大きなチキンが出てきました。
カレースパイスの香りがするトロトロの玉ねぎソースと一緒に頂きます。お肉はちょっと固めだけど、ソースがすごく美味しい…
モロッカンサラダもお野菜さっぷりでサッパリとするので、疲労回復した感じがします。
ただ、最初に御通しとして出てきたオリーブは、ヨーロッパでよく食べるピクルスタイプのものではなく、甘いオリーブでなんとも…食べられなかった…。そんなこともあります。
いきなり道案内してくる人には気を付けて!
迷宮都市フェスでは、道を歩いているといきなり親切なお兄さんたちが「その道は行き止まりだからついておいで!」などと声をかけてきますが、後から「ガイド料金払って」と言われます。
私達も1度、行き止まりだと言われたので方向転換しました。そうすると、私達の先を歩きながら、「どこから来たの?」「どこに行くの?」とフレンドリーに話しかけてくるお兄さん。
彼と別の道を行こうとすると、「そっちは工事中で通れないよ!」と言われます。
いや、どうも怪しい…本当は通れるんじゃない?と、そのまま進んでみると、確かにちょっと工事はしてるけど通れるじゃん。
そして、また現れるお兄さん。
最終的に「give me money」と請求され、「what's problem?(払うのに問題ないだろ?)」としつこい。
問題しかないんだけど。
ガイドお願いしてないから、と断りつつ進もうとすると、また私達の先を歩きながら「crazy?」と言ってくる…
諦めたかと思ったら、後ろから追いかけてきてgive me money…
結構しつこく追ってくるので、フェスをガイドなしで歩く場合はご注意ください。
※マラケシュとフェスでは、観光客と同行して歩いて良いのは資格を持った観光ガイドのみなので、ガイドと同行していれば寄ってこないはずです。
フェス観光、無事終了
旧市街の塀の内外を歩き回って、相当疲れたので、夕方にいったん帰宅して休憩。夜は近くの料理屋さんでタジンとモロッカンサラダを頂きました。お野菜たっぷりで、ご飯が美味しいです。
オレンジジュースも安くて美味しいのでオススメです!
モロッコ旅の動画もあるので是非ご覧ください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう~