生ハムは原木で!スペインのお買い物事情!
料理好きの方必見!
今回は、長期滞在して分かった「スーパーでのお買い物事情」を特集します。
スペインの農林水産概況
スペインの農用地面積はフランスに次ぐ2位で2,658万ha。これは日本の約6倍であり、国土面積の53%を占めています。
また、EU主要農業国のひとつで、農業生産額はフランス・ドイツ・イタリアに次ぐ第4位(2014年)でした。
主要農畜産物は、大麦・小麦・ぶどう・オリーブ・トマト・柑橘類・豚肉。
主要輸出品目は、オリーブオイル・ワイン・トマト・豚肉・オレンジ・タンジェリンマンダリン等。
オリーブの生産量は世界1位で、オリーブオイルの生産量は世界の約6割を占めるオリーブ大国です。
( 出典:農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_gaikyo/esp.html )
では、特に注目したい「生ハム・肉・トマト・米・水」について、スペインのスーパではどのようにして売られているのかご紹介していきたいと思います。
生ハムは1本買いでどうぞ
イベリコ豚で有名なスペインの豚肉。輸出は世界4位を誇ります。
日本でもスーパーで売られていたり、ワインやチーズと一緒に…など、食べる機会は増えてきたとは思いますが、それでもまだ高級食材の位置づけなのではないでしょうか。
しかし本場スペインではこうです!
生ハムの原木がドドーン!
豚の足が当たり前に置かれ、その周辺は芳醇な香りがほわん。
この売り方には、驚きました…。すごい迫力。しかも、安いものから高いものでは100ャ 以上するものまで、品揃えも幅広いんです。
スーパーには原木数種類の中から量り売りしてくれる場所もあるし、街中には生ハムだけを売っている専門店もあります。
もちろん、真空パックされたものもあります。スライスが3枚入ったパック×3つで6ャ 程度。
原木1本買ってみたい!という気持ちもあったのですが、さすがに3ヶ月弱でこの量を食せる自信がなかったので、真空パックのコチラの商品を気に入って買っています。
真空パックのものも、商品によって味や香りが全然違うので、食べ比べてお気に入りを探すのも楽しみのひとつです。
まだまだ謎の多い、生肉
日本で1番買うことが多いのは鶏肉なのですが、こちらの鶏肉はなんだか黄色いのです…。
慣れない色でまだ手を出せていませんが、調べたところによると、この色の違いは飼料によるものだという記載が。
飼料であるコーンの色が、日本で使用されているコーンよりも濃い黄色なんだそう。
更に、皮が黄色い方が新鮮。などの情報もあったので、いつかは手にとってみたいところ…
そういう理由で、我が家で買うのは豚肉かソーセージがほとんど。売られているものも、ブロック状に切られたものか、ローススライスが多いです。バラ肉もありますが、皮がついているので切り落としすのがちょっと大変でした。
ソーセージは、腸詰めされた生の状態で売られていいます。長いものから太いものまでありますが、太いものはなかなか火が通らないので、細めのものが料理するにはお手軽。
日本で売られているソーセージはすでに加熱処理されたものなので、初めはこの生の状態に驚きました。
牛肉はというと、ステーキ用やブロックが売られてはいるのですが、色がちょっと黒くなっているものが多いので鮮度を見てたまに使っています。
その他、ウサギや七面鳥、羊の肉も売られていて、一般的に食べられているようです。ウサギは目玉もついているまま売られているので、ギョッとしてしまいます…
太陽の国の「トマト」
基本的に野菜は量り売りです。
1kg当たりの値段が記載されていて、重さを量ると値札が出てくるのでそれを貼ってお会計します。
スペインのトマトは、1kgで1.2ャ 。とにかくお安い!
最近は1ャ =120円なので、1kgで144円!日本では考えられないようなお値段ですよね。
先日動画でご紹介した、カタルーニャ地方で食べられている「パンコントマテ(パンとトマトの意味)」。
パンにトマトを塗りたくるのですが、トマトの柔らかい部分はパンに塗って、その残りは食べないんです。「なんてもったいないことを!」と思って、私たちはスペイン人が捨てる部分も食べていたのですが、このお値段なら捨てかねない…ですね。
肝心のお味はというと、ちょっと固めでシャリシャリとした感じ。日本では甘くてジューシーなトマトが沢山開発されていますが、トマトの味を楽しむのであれば日本のものが美味しいかも…。
スペインではお肉やパンと一緒に食べるので、付け合せとして食べるにはこのお値段、最高です!
特筆したいのは、トマトソース。トマトスープやソースを作る時、紙パックに入ったトマトソースを使っているのですが、味が濃くて美味しい感じがします。
日本では、トマトソースだけを入れても酸っぱかったりコクがなくてダシを入れたり色んな調味料を入れていたのですが、コチラではトマトソースと野菜だけで十分美味しい!初めて作った時、やっぱ物足りないかな~と思いながら味見をしてみて驚きました。
日本人に欠かせない「米」
どこに居ても、どうしてもお米は食べたくなっちゃいますよね?
パエリアで有名なスペイン。日本と同じく、お米を食べる文化があるので、種類も多いしお値段は1kgで1ャ 以下と、日本より安い。
1~2日に1度はお鍋でお米を炊いて食べています。持参したお味噌汁を飲めば、「しみるー!」
命の水
水道の水を飲んでいる家庭もあるので、飲めないことはないようですが、私たちは飲水や料理にはミネラルウォーターを使用しています。
いつも買っているのは8Lで1ャ 。3日程度は持つのでお財布にも優しい。
スペインに来た当初は、8Lのボトルを毎回持ち上げてコップに注いだりしていて大変だったのですが、最近はボトルに取り付けられるポンプを入手して快適な水ライフを送っています。
硬水なので、ちょっとした違和感は感じますが、慣れれば大丈夫。数年前にヨーロッパに居た時はペットボトルの水でも美味しくなくて飲めない水もありましたが、スペインではまだそんな水には出会っていないので安心して飲めます!
スペインのお買い物事情、いかがでしたか?
キッコーマンのお醤油も大体のスーパーに置いてあるので、日本人が生活するには良い環境だと思います!