2020年6月25日。
アメリカ・ブラジルで新型コロナウイルスの感染者が急増し、第2波が来たか?!というニュースを横目に、私たちは福岡空港から台湾は台北へと出発しました。
春に開催予定だった大会は中止に延期、夏のヨーロッパ遠征は中止、9月の世界選手権も2年後に延期と、気球の大会が軒並みなくなってしまって仕事がない。
コロナ禍で海外に行くのは心配だけど、行き先は「コロナの封じ込めに成功した」と言われる台湾だし、行きたかった台湾の気球フェスティバルに呼んでもらえるというのだから、行くしかない!
という事で、今回は台湾入国までの様子をお伝えします!
出発までの準備
台湾への入国が緩和されてビジネスビザでの入国が許可されており、ビジネスビザを取得しての出発となります。
台湾に行くことを決めたのが5月末で、大会開始が7月。
入国後は2週間の隔離が義務付けられている為、6月下旬には台湾入りして欲しいとの要請。
この短期間でビザが下りるのか?と不安でしたが、オーガナイザーによる台湾国内での調整のおかげで、台湾の行政がフェスティバルに参加するパイロット達へのビザ発行を承認して良いとの公文書を発行してくれたのです。
それによって大使館が公文書を受領した6月23日にビザを申請し、翌日の24日には受け取るという、異例のスピードでビザを取ることができました!
とは言っても、出発の前日にようやくビザが手に入るとは…ギリギリセーフ!2019年のサウジアラビアといい、いつもバタバタ…
ビジネスビザ申請に必要な書類とは
台湾大使館のHPによると申請に必要な書類は以下のとおり。
申請に東京まで行かなきゃ?!と思いましたが、福岡にも分所があるのでそちらで対応して頂きました。メールには返信がありませんでしたが、電話すればその場で教えてもらえるので、質問などあれば、メールよりも電話の方がオススメです。
- 旅券及びその写し1通(A4):残存有効期限が6ヶ月以上
- 申請書1通(本人の旅券と同じ署名が必要)
専用ウェブサイトにて個人情報を登録後、PDF形式のビザ申請書(A4)を要印刷。 - カラー写真2枚、サイズ:横3.5cmX縦4.5cm
- 旅行者本人の名前が入った往復航空券或いは次の目的地への航空券
- 会社が作成の海外出張命令書1通
- 会社が作成の在職証明書1通
- 会社謄本と会社印鑑証明の原本
- 台湾側招へい元作成の招へい状(フォーマットの指定無):電子データ可、要印刷
- 手数料 5,300円
停留査証(観光等)の申請 - 台北駐大阪経済文化弁事処 Taipei Economic and Cultural Office in Osaka
申請書はウェブサイトに登録し、印刷して持っていくのですが、これがなんとも分かりづらいので別途まとめようと思います!
いざ、福岡空港から出発!
福岡空港は、ガランと人気がなく静か。こんな空港見たことない!
しかも、6月25日に運行する便は私たちが乗る台北行きのみ。その他の便は全て欠航となっていました。
チェックインカウンターに並んでいると、台湾のオーガナイザーからも、大使館でも登録するように言われていた「Quarantine System for Entry」の案内が。しかしながら登録には電話番号が必要で、私たちは空港でSIMを購入する予定。その旨を伝えると、手書きの書類を渡されました。
ただ、この書類を書いたことでQuarantine System for Entryは省略されないので、おそらく航空会社が搭乗の際に必要としているコロナ関連の書類だった模様
「台北に到着したら預け荷物を消毒する」ことの確認があったこと以外は特別なことはなく、いつものように荷物を預けて搭乗券をもらって出国です。
国内で、問題発生?!
12時20分発なので、空港でご飯買って食べればいいや~と思っていたら、なんとレストランはどこも開いてない!
営業しているのは高級ブランド店や化粧品店だけで、いつもならあったはずの空弁やおにぎり、鯖寿司などが全く置いてない…
頼みの綱のセブンイレブンを見つけても、お弁当は置いておらず、カップラーメンとポテトチップスが売っているくらい。
じゃあお昼はカップラーメンだな!と棚を見ると
「お湯はありません」
あぁぁぁぁぁーっ!
店員さんに一応確認してもお湯はなく、カップラーメンはお土産用とのこと。そんなぁ…
結局、お昼ご飯を調達することができないまま飛行機に搭乗しました。
搭乗客はたったの24名。24名の為に、飛行機を飛ばしてくれるEVA&ANAさん、本当にありがたいです。
台北に到着し、入国手続き
さぁ、台北までは2時間半。あっという間に着きました。
飛行機を降りて進んでいくと、国内で案内されたQRコードの看板が立てられており、それを案内する係の方がいらっしゃいます。
電話番号があればここでQRコードを読んでQuarantine System for Entryに登録すればOK。登録するとバーコードが表示されて、さらに先の関門ではそのバーコードを使用するようです。
私たちはSIMがないので「SIM買いたいよー」と係の方に伝えると、売り場はあっちだと教えてくれます。価格は15日間の通話100$+無制限のデータ通信で650NT$。日本円で2600円くらい。
SIMを買って係の方の所に戻ると「Health Declaration and Home Quarantine Notice」の用紙を記入するように言われ(体調に異変がないかや、過去14日間どこに滞在していたかなど)、記入した紙を提出すると、その場で電話番号が有効かチェックの着信があり、諸々問題なければ入国審査へ向かいます。
どこのエリアでも係の方が親切に「この書類書いて~」と案内してくれるので、台湾いいとこ。
預け荷物をピックアップし、空港から隔離生活をするホテルまでは指定のTaxiで向かいます。到着ロビーに出るとすぐ、Taxiの案内があるので迷うことはありません。係の方に声をかければ乗り場まで連れて行ってくれます。
乗り場では、荷物も人もすべて消毒液を散布。消毒液のお陰で全身ヒエヒエでタクシーに乗り込みます。運転手のおじちゃんは英語は伝わりませんでしたが、住所が書かれた紙を渡して無事に送り届けてくれました。
空港から1時間半くらい、47km離れたホテルまでで1000NT$。約4000円くらいでした。
ホテルで2週間の隔離生活スタート!
ホテルに着いてロビーへ行くと、ルームキーが渡されてそのまま部屋に向かいます。
そしてなんと、夫婦でも別部屋での隔離!
2人だから2週間部屋に居ても平気だわ~とか思っていたのに。まさかの。
部屋のデスクにはチェックインに必要な書類が5つ置いてあり、これらを記入した写真をホテルのLINEに送ってチェックインとなります。
隔離期間中の食事は、朝7時・昼12時・夜18時にお弁当を部屋の外の棚に届けてくれるので、その食事を取り込む時のみ部屋の扉を開けることが許されています。
雄大の部屋はすりガラスになっていて開かないし外も見えない、ギリギリ窓と言えるようなものがあり、私の部屋は窓なし。
外の様子は全く分からず、かすかにゴロゴロと聞こえるのがヘリなのか?雷なのか?というくらいで、昼も夜も同じ明るさで朝は真っ暗…。一晩過ごすだけなら全く問題ないのでしょうが、やはりそこで1週間過ごすとなると、3日目で元気がなくなってきます。
なんとかラジオ体操したりエクササイズや筋トレをして運動をしながら乗り切ります!
ホテルのお部屋や食事についても、別途記事にしていきたいと思いますので、また読んで頂けると嬉しいです。
では最後に、台湾入国の様子を動画にしておりますので、コチラもご覧ください!
最後までご覧頂き、ありがとうございました!