世界各地のパイロットが参加し、空の白熱した戦を見ることができる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。
今年は全体で123機の気球がエントリーし、そのうち70機がパシフィックカップに参加。アメリカから世界チャンピオンのタイトルを持つ2名、ジョニー・ペトレン、ニック・ドナー。オーストラリアからマシュー・スカイフなど、海外から名だたるパイロット達がエントリーしました。
そんな今年の佐賀大会をyudaiが振り返ります。
僕たちは、やずやバルーンチームとして参戦。クルーには関東からなかぴーとおかぴーがやってきてくれました!
今回の僕らの挑戦となる目玉は、チーム戦法です。
今や世界選手権の上位を狙うならば、必須条件にもなりつつある、気球も地上クルーも連携し、更に気象や現状を俯瞰的に把握しプランの助言ができるプランナーを付ける体制。上田諭くんのホンダチームと実践することになりました!
普段は別チームで飛んでいるわけですから、変化を受け入れ、連携する2チームには信頼関係が必要になります。
さて、準備するものは、車3台、無線機は9台。メインチェイスが2台、そしてもう1台は離陸前に最初のゴールに先回りするので、離陸と同時に風の情報が流れてきます。これ位はあるあるな光景ですよね。
この先が、信頼関係がないとリスキーになってきます。
基本的に、1つのゴールに1台のメインチェイスしか行きません。オブザーバーを共有して、諭のマーカーと僕のマーカーを計測してもらいます。その間に、もう片方のメインチェイスは次のゴールへ。
PDGとFONの選択を同じにするのが前提になりますので、事前にフライトプランのイメージをよく話し合うのがポイントになってきます。無線はパイロットとチェイスの全員が共通のバンドを2種類ずつ用意して、どっちで誰が喋っても皆に情報共有ができるシステムにしました。
初めての連携になりますが、やってみよう!!
10月31日(初日)
#1PDG #2PDG #3JDG #4JDG ANY ORDER
会場からの一斉離陸で、ターゲットは南東方向に2つ設定されました。
下風がはっきりしていたので、最初のPDGは会場から1km離れた所にある210番のゴール。下の風と中間の風でらくらく行けるかと思ったら西に流されてしまう。上昇して一回会場の放送塔辺りまで戻って修正します。最初の方に飛んだのに最後尾になってしまいました。
このロスがやばいかなーっと思ったけど、210までスムーズにたどり着け、その後の上昇も先に210を終えていた諭からの情報を元に、回り道なくオンラインでJDGのゴールに向かうことができました。
#2のPDGは2つ宣言可能で、JDGとどちらを先にやるかが悩ましい所でした。諭は北のPDGを先にやってJDG、僕はJDGをやってから南のPDGを狙う選択をしました。(まあ、結果的にどっちでも良かったんやけどね。)
そこで先頭が入れ替わって、僕の方が先に最後のJDGへのアプローチに入ります。アプローチ後は、進入した角度を伝えたり、それまでの航跡の写真を送ったりして情報共有。
結果は…反省が残る飛び方でした…。久々の大会に緊張してヒヨッた飛び方をしてたなあ~。投げる時もドキドキしちゃってたよね。(諭はいい感じにまとめてたと思います。)
#5FIN
午後は採点エリアありの1タスク。地上風はちょっと強めの南風。予報ではこれがなくなってくると西風(だったかな?)になるというので、風が強いが飛んでいくぜ!
2機で上から降下しながら狙っていくんだけど、ちょっと読み間違えたよね~。思いっきりマーカーを投げてエリア内に入った!しかし諭は手に当たるミス。しかもちょうど機材が置いてあってエリアが内側に凹んでる所に落下…残念である。
初日は仲良く並んで8,9位スタートです。
11月1日(2日目)
#6PDG #7FON
こんなに天候が良いのに2タスクのみ!!本当は3タスクありました。でもタスク設定についてブリーフィングで揉めに揉めて…最終的にそれがキャンセルになった! こんな事あるんやねえ…orz
でも、佐賀の空は悪くない。2タスクを一生懸命に飛んできました。
#6(ゴール210): 58cm
#7(ゴール218): 19cm
やったー。
フライトは30分くらいで終わるしゆっくり中休みができました。
ここまでおかぴー不在でチームが3人だったのもあるし、開会イベント盛りだくさんで、ちょっと疲れがあるなーって感じだったのでリフレッシュ!
4位くらいまで上がりましたが、リードするのはアメリカ勢の2人、ジョニーとニック。点差もあって追いつくのは難しそうと、この時は誰もが思っていたでしょう。
後半に続く!
Photo thanks, Gon-chan and Hiroki Okada.
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