ぷかログ

熱気球パイロットとして世界を旅する空飛ぶフリーランスのイマ

【優勝】栃木市・渡良瀬バルーンレース2019

2019年4月5~7日。

桜が満開に咲き誇るなか、熱気球ホンダグランプリのRd.1となる「栃木市・渡良瀬バルーンレース2019」が栃木県栃木市で開催されました。

3日間で2フライト8タスクが実施され、例年より多い11万5千人の来場者で賑わいました。

 

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【初日】4月5日

メイン会場となっている藤岡運動公園から、西側に展開される#1 JDGを狙って一斉離陸。配信されるパイバルデータ(風情報)では、高高度まで上昇しないとゴールには行けない…。ほとんどの気球が立ち上がるも、牽制し合ってなかなか離陸しないパイロット達。

そんな中「いっちゃうか!」と、やずやバルーンチームは1番に離陸しました。今大会でお披露目となるお達者にゃん吉3号がいよいよ空を羽ばたきます。

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速い西風に乗って#1 JDGへ。地上付近は緩やかな北風が吹き、西風から降ろしてきて北風に乗る。このタイミングが鍵となり、先頭集団は下風の角度を捉えるのに苦戦するのに対し、それを見ていた後方集団は良いアプローチを見せていました。

 

続く#2 JDGへのアプローチを考えながら、#3 FONのゴールを決め、#4 LRNの戦略を練るという、フライトの前半戦は慌ただしい状況の中、#4 LRNは一気に4000ftまで上昇する作戦を決行!! 飛行可能な高度が高いエリアの中で高高度の風を使えるだけ使おうとしたのです。ラッキーにも3500ftに速い南風があり、その風で北上した後、西風に乗って制限時間の許す限り遠くまで飛んで飛行距離を稼ぎました。

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結果的にこの作戦は吉と出て、高得点をマーク。初日を首位スタートすることができました。

 

【2日目】4月6日

藤岡運動公園は穏やかな天気でしたが、すぐに風が強くなる予報により午前フライトはキャンセル。その後も強風が収まることなく、残念ながら午後フライトもキャンセルとなりました。しかし、夜のナイトグローは決行。夜桜・花火・気球のコラボレーションを観に沢山のお客様が来場くださり、駐車場はどこも満車だったようです。

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風が強かったので球皮の有無は各チームでの判断となり、お客さん沢山来てくれてるから球皮アリでしょう!!ということで、かなりハードな立ち上げとなりましたが、他チームのご協力を頂き無事に立ち上げることができました。(ありがとうございました!!)

 

【3日目】4月7日

穏やかな風のなか、最終フライトは4タスク。地上付近の風向きがタイミングによって大きく変化する、難しいフライトでした。中盤組で離陸したやずやバルーンチームは最初の#5 PDGで時間をかけながらも高得点。次ぐ#6 JDGでは1度3000ftまで上昇してアプローチをやり直して8mのところにマーカーを投げ高得点。

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結果は良くても、この2タスクに時間を使いすぎてしまい、#7 JDGは1kmも離れたところで制限時間を迎えました。しかし不幸中の幸い、他にも間に合わないチームが多く、相対的にポイントを落とすことなく最終タスク#8 FONへ。こちらは最短距離でゴールを設定して時間内にクリアはできましたが、満足のいくアプローチができず。達成感よりも悔しさが残る最終フライトでした。

 

終結果は逃げ切りの「優勝」!!

PUKAPUKAが発足して3ヶ月。

車も機材もないところから、ひとつづつ買い揃え、2月中旬頃にやっとフライトできる環境が整い。3月末に新しい「お達者にゃん吉3号」が届き、3時間の練習フライトで臨んだ大会でした。

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チームは新しく構成されたメンバーで、生まれたてほやほや。

皆でバタバタしながらも協力し、楽しくやれたことは良かったのですが、フライトを振り返って反省点や課題も見えました。


次の佐久バルーンフェスタでは今回の課題を活かし、チームとして成長していきたいと思います!!


Photo by Gonchan and Hiroki Okada


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pukapuka-azure.wixsite.com

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう~