ぷかログ

熱気球パイロットとして世界を旅する空飛ぶフリーランスのイマ

ハイエース車中泊の足取りを辿る。北関東から信州・飛騨高山の観光。

5/16~6/2の18日間、ハイエース車中泊しながら「行きたかったけど行けてなかった素敵な場所」を旅してきたので、まとめ。

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日本の自然は美しい!!
観光地として有名な場所も、そうでない普通の田舎の風景も。

それぞれの詳しい内容は個別に記事を書くことにして、今回は車中泊旅の足取りや特にオススメな場所、そして気になる金銭面についてレポートしたいと思います。

 

旅の足取り:栃木から出てぐるっとひと回り

左周りの円を描くように、栃木を出発し、群馬→長野→新潟→富山→石川→岐阜→埼玉と訪れた県は8県。

ざっと上げるとこんな感じ。関東からちょっと足を伸ばせば沢山素敵な場所があるので、お出かけの際の参考にして頂ければ嬉しいです。

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 温泉は草津・万座・野沢・下呂など有名な場所をはじめとして、訪れたのは全部で8箇所!旅の前半はほぼ毎日温泉に入っていたので、洗濯してもパジャマから温泉臭がする程、温泉成分を吸収しました。なんという贅沢でしょう…

草津温泉野沢温泉には、地元の方と一緒に観光客も入れる共同温泉浴場があって、床が木という昔ながらの造り。

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真水が出る蛇口がないこともあるし、脱衣所とお風呂場が区切られてなかったり、洗面器だけが置いてある感じで、日本の伝統お風呂文化を体験できました。

  

ちょっと住んだような感覚を味わった:岐阜県郡上市

旅の中で1番地元感を味わったのは岐阜県郡上市

世界遺産である五箇山白川郷の合掌造り集落を見た後、飛騨牛食べたいなぁと思いながら根道神社を目指して南下して停泊した場所。

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しかし翌日が雨予報。モネの池を見に行くならやっぱり晴れの日に行きたいよね。ということで、雨の間は図書館に避難していたんです。

滞在時間も他の場所よりは長かったし、他の車中泊者や地元の方とお話したり、図書館やスーパーの場所も覚えちゃったりして、一瞬そこに住んでるような気持ちでした。

飛騨市がすぐ隣にあるので、お肉屋さんに行けば飛騨牛がたくさん並んでいます。特上ウデ100g・細切れ100g・極上カルビ100gの3種で¥2,811。サシはすごいのに破格!!

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それを私達の台所としていた川辺で頂きました。Trangiaのストームクッカーで炊いたご飯と肉汁たっぷりの飛騨牛を頬張って…ウマ…♡

食も良かったんですが、ここにある図書館がまた優秀で。「なぜかマンガがめちゃくちゃ置いてある」というgoogleの口コミの通り、マンガの品揃えが凄かった。


最近、バガボンドを読み漁っていたのですが、古本屋に行ってもなかなか全巻揃ってなかったりして読めない巻があったのに、この図書館には全巻、最新刊まで揃っていたんです!!

 

雨でも快適に過ごせた思い出。

オススメ①:コツメカワウソが可愛くて仕方ない!!「のとじま水族館

石川県能登島にある「のとじま水族館」は、ショーや動物たちと触れ合える時間が沢山あってかなり楽しい。これまで行った水族館の中で、1番距離感が近かった気がします!!

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入って一番最初にあるジンベイザメの水槽。

この写真のように水槽を横から見ることが一般的ですが、のとじま水族館では水槽を上から見ることもできます。入ってすぐが水槽の一番上になっていて、下っていくことで横から見れるようになっているんです。


水槽を上から見れるのは、バックヤードツアーくらいだと思っていたので、ビックリ。たまにジンベイザメが上の方を泳ぎに来るので、尾びれが目と鼻の先…手の届くところまで来ていました!!

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たまらなく可愛かったのは、このコツメカワウソ。こちらが係員さんからおやつを買ったと分かると、穴から手を出して「ちょーだい!!」のアピール。

おやつを手渡しするときに触れる、この手が、モニョっとしていて気持ちいいんです。(名前の「コツメ」の通り、あるかないかくらいの小さな爪がついていますが、ほぼ感じません)


おやつがなくなっても、両手でガラスを引っ掻くようにして「ちょーだい!!」が止まらず、その可愛さがたまらん…

ここのカワウソはカップルで、オスは日本、メスはドイツのカワウソなんだそうです。見比べてみると顔の形や肉付きが違いました。赤ちゃんも生まれてるみたいです。


能登島の近くではイルカウォッチングなどもあるので、夏レジャーには特にオススメです!!


オススメ②:四季折々の景色を楽しめる「尾瀬ヶ原

この木の歩道が印象的な「尾瀬ヶ原」。

行きたかったと言う割に「尾瀬」としか知らず、尾瀬ヶ原」と間違えて「尾瀬沼」に行こうとしてしまったので、ご注意ください。こちらは尾瀬ヶ原です。

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標高1,500mという高所にあり、私達が訪れたのは5月下旬。売店のおばちゃんに「尾瀬はまだ雪が残ってるらしい」とか「尾瀬は登山だよ」と言われ、そうなんだ~と軽めに聞いていたら、完全なる雪山登山でした!!

 

5月下旬からマイカー規制が始まっており、登山口となる「鳩待峠」まではバスか乗り合いタクシーで向かいます。

そこから、尾瀬ヶ原まで1時間半の道のり。登山道入り口へ向かうと、その先は一面真っ白。アイゼンを装着している人たちもチラホラ見かけます。

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雪の量も寒さも完全にナメてた…

尾瀬ヶ原名物の木道も雪に覆われていて、道中はほとんど見えません。春になって雪が溶け始めているので、たまに小さなクレバスのような落とし穴が隠れていたり、上からは見えないけど足の下は空洞になっていたり…結構サバイバル…?!

 

起伏のある山道を進むと、やっと尾瀬ヶ原に到着。湿地帯の入り口では、おじさんが雪かきをして歩道を歩けるようにしてくれていました。

その先は、冬の間降り積もった雪が溶けて湿地の中に浮いているという、見たことのない幻想的な風景が広がります。

5月下旬から6月は水芭蕉の時期。水の中に咲く大きくて綺麗な水芭蕉を沢山見ることができます。

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歩いたコースは入門編・定番コースの「鳩待峠→山ノ鼻→竜宮十字路→ヨッピ橋→牛首分岐→山ノ鼻→鳩待峠」で、距離は17.35km、時間は5:27でした。

山ノ鼻⇔鳩待峠は雪がある上に起伏もあるので、きつかった…


しかし、やはり綺麗な場所でした。山も、川も、鳥の鳴き声も、空気も。

驚いたのは川の水量です。山の中を歩いている時からゴーっという川の力強い音が聞こえてきて、川が見えると幅広の川を止めどなく流れる様子に圧倒されました。

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夏の緑の時期も行ってみたいなと思います。


オススメ③:奥日光「日光山輪王寺別院 温泉寺」

栃木といえば日光。日光東照宮を含む世界遺産日光の社寺」は観光として有名ですね。
オススメは、世界遺産「日光山輪王寺」の別院である「日光山温泉寺」。日光から車で45分程の奥日光にあります。

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日光を開山した「勝道上人」が、この湯元温泉を発見し、病苦を救う薬師瑠璃光如来をお祀りしたのが始まりで、江戸時代には日光奉行の許可を受けなければこの温泉に入ることができなかったと言われているそうです。

そんな貴重なお湯に参篭という形で、¥500で入ることができます。

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色は乳白色で、温度は熱め。源泉は71.4℃と高温なので加水の量を調整できます。


5月中旬の日光は、まだまだダウンが手放せないくらい寒かったので、ちょっと熱めのお湯と古い雰囲気、温泉を祀るお寺という特別感とで…あぁ~最高です。

男体山に登ってきた帰り、という方もいらっしゃいました。登山される方も是非、帰り道に寄ってみてください。


温泉から上がると、休憩室でお茶とお菓子を頂くことができます。そこから、駐車場あたりの小さな林に野生のシカが居るの見えたりして、自然に囲まれながらクールダウン。

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温泉寺の裏には、湯本温泉の源泉が湧いています。この小屋の中でフツフツと湧き上がってきていて、すぐ近くで見ることができます。

この小屋が、家のミニチュアっぽくてちょっと可愛いです。


18日間の費用はどれくらい?

ざっと13万でした。
食費7万、観光や交通費3万、ガソリン代3万といったところ。

アパートの家賃と光熱費が7万程度だったので、観光込みでこれくらいならまぁまぁかな?

車中泊は、宿泊費がかからないのと、自由気ままにスケジュール変更できるのが良いです。そして、勉強中の私達には車中泊者同士の出会いは新鮮だし、訪れた土地に沢山お世話になるので、余すところなく楽しめるような気がします!!


秋にまた日本で車中泊するのが楽しみです~

最後までお読み頂き、ありがとうございました。